ようこそ

公衆衛生学分野(公衆衛生学教室)は、1954年3月に設置されました。ここ最近の約20年間は遺伝学の研究を中心に取り組んできましたが、森岡久尚教授(第5代)の着任(2020年1月)に伴い、公衆衛生学の研究をメインに取り組むこととなりました。


公衆衛生学分野では、特定健診やレセプトのデータ解析による生活習慣病とそれに関連する要因を解明する研究に取り組んでいます。また、行政機関と連携して、医師の勤務環境や不妊治療のケアなど医療政策に密接に関連するテーマの研究に取り組んでいます。さらには、レセプトなどの大規模データ解析よる地域の受療動向などを明らかにする研究に着手しています。


当研究室では、主に医療の国家資格をお持ちの方、公衆衛生行政に従事されている方を対象として大学院生(修士課程・博士課程)、博士研究員を募集しています。また、指導を行うスタッフ(助教等)も募集しています。随時ご相談ください。

ご挨拶

公衆衛生学分野のホームページへようこそ。少子高齢化の進展や経済の成長鈍化に伴い効率的な医療・介護の提供が求められる中で、公衆衛生学の教育・研究の重要性が再認識されることとなり、当分野は公衆衛生学の研究をメインにスタートすることとなったと理解をしています。


これから、公衆衛生マインドをもった医師の育成や、医療関係者、行政機関の皆様のニーズに応えられるような研究に取り組みたいと考えています。具体的には、特定健診データの解析による疾病と修正可能な生活習慣の関連を明らかにすることによる地域住民の健康課題の解決に向けた研究、レセプトなどの大規模データ解析による将来の受療動向予測など望ましい医療提供体制を検討する際の基礎資料となる研究に取り組んでまいります。


これまでの専門領域にとらわれずに新たな領域の研究にチャレンジしたい、ともに公衆衛生学分野の歴史を作っていく仲間の参画をお待ちしています。

研究内容

公的データベースを活用したレセプト、特定健診データ等の解析
徳島県KDBデータ、産婦人科学会の周産期医療・不妊治療のデータベースからのデータ等の公的データベースからの比較的大規模なデータを提供いただき、解析を進めています。子どもなどの受療動向、不妊治療により出産した児の分娩の特徴、特定健診受診者の肝臓や腎臓の疾患のある方の生活習慣等との関連の解析を進めています。
母子保健、子ども・子育て支援の推進に関する研究
これまでに、乳幼児の事故、小中学校性の飲酒・喫煙の問題や学校生活に関する研究を実施してきました。令和3年度から不妊の方への情報提供について研究を始めています。子どもの成長、発達に関わる諸問題について実態と解決策の検討につながる研究を進めてまいります。
医療政策、健康づくり政策の推進に関する研究
令和6年度からの医師の超過勤務時間の年間の上限規制の導入を受けて、小児科・産科医師の勤務実態の把握と勤務環境改善に向けて対策を検討するための基礎資料の作成を行っています。
また、徳島県西部では糖尿病の粗死亡率が高い地域があることから、このような地域で尿中アルブミン検査と生活習慣のアンケート調査を実施しました。成果を参考にして、慢性腎臓病対策や地域での研修会が始まっています。